2005年05月27日

ターミナル

ターミナルニューヨークJFK国際空港に降り立った東欧のクラコウジア人、ビクター・ナボルスキー。
彼の祖国はクーデターによって事実上消滅し、
パスポートも無効になってしまったため、
帰国することも、アメリカに入国することも禁止されてしまう。
行き場を失い、宛のない空港ターミナルでの生活を始めるが、
彼はかけがえのない、果たすべき一つの約束を抱えていた。もう、誰がなんと言おうと名作だと思う。

トム・ハンクスの見せる、あの切ない表情。
見ていて、「やりすぎじゃないの?」と感じる瞬間があったりするんだけど、
結果としては、あのときのあれがあったから、
ここのシーンはいいんだ!って思わせられる。
ものすごい計算された演技プランなのだろう。
何ヶ月もかけて撮影しているだろうに、
そこまで計画をたてているのが見える。
やはり世界有数の俳優だ。
かっこいい。
周りを固める役者は悪くないのだが、
すごく光っているわけでもない。
なので、この作品のこの良さってのは、
ほとんどがトム・ハンクスとスピルバーグによるものだろう。
見ている間はスピルバーグ作品だというのは忘れていた。
もし、分かった上で見ていたら、もっと贔屓目で見ていただろう。
それ抜きにしても、これだけ良いと感じたのは久しぶり。
ちょっと見逃したシーンとか、
普段だと、「なんとかなるか」って感じで、
そのまま進めてしまうのだが、
今回は隅から隅まで見たかったので、
少しでも見落としたら巻き戻し。
少しでも気になったら巻き戻し。
なんか、無理のあるシーンや展開も多々あったのだが、
そういうの全て忘れさせるよさがあった。
しかも、ただ空港内でパニックに陥り、
そのうち恋に落ち、失恋するってだけではなく、
アメリカに来た目的が判明してくる。
とても小さなことだけど、
彼にとってはとても大きなこと。
そして、この映画の一番のテーマは、実はそこにあった。
恋愛もの・パニックもの・ホラー・歴史大作しかジャンルのなくなったハリウッド映画。
ここに、本当の人の心の内面を映し出す映画があるんだってことを思い出させてくれた。
いい時間でした、ありがとう。
それから、うちの妹さんは「キャサリンゼタジョーンズはいらないのでは」と書いてあったが、
俺は決してそうは思わない。
彼が空港から出て、タクシーに−祖国で一生懸命練習してきた英語を使って−乗るときに、
そこで彼女とすれ違う。
しかし、二人はもう別の道を進んでいて、
お互いに笑顔を投げかける。
とても素敵なシーンだと思う。
だから、彼女も必要なのだ。

ホントに素敵な映画でした。
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posted by shin-ny at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 鑑賞日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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